あなたは「好意の返報性」という言葉をご存じでしょうか。
ひと言で言うと、
「好意には好意が返ってくる」
というもの。
ここで、「あぁ、知ってるよ」という方。
甘いです。
これ、あなたが考えているより、ずっとずっと重要な法則なのです。
実はこんな実験があります。
実験者は、被験者に、別の男性(サクラ)と一緒に、ある作業をしてほしいと頼みます。
このとき被験者をAとBの2グループに分けて、
Aは「ただ作業をする」。
Bは「作業中に、サクラが『ジュース買ってきたんだけど、飲む?』と、ジュースをおごる」としました。
そして作業後、サクラの男性は、被験者にこう頼むのです。
「僕の出身の町で、町おこしのためにクジを作ってるんだ。良かったら買ってくれないかなぁ?」
正直、初対面の人間が売るクジなんて、アヤしすぎます。
個人的には買いたくないです。
さてこのとき、AとB、どちらが買ってくれる率が高かったでしょうか?
言うまでもありませんね。
答えはB。
このとき、Aの2倍もの人が、クジを買ってくれました。
ちなみにクジの値段はジュースの数倍。
まさに「エビでタイを釣る」という状態です。
これこそが「好意の返報性」ですね。
好意には、好意が返ってくるわけです。
さらに!
この実験には、続きがあります。
◆ 態度の悪い相手でも…?
別のパターンとして、このサクラは、「態度の悪い人間」を演じました。
サクラはまず、被験者と部屋で会うときに、姿勢をくずし、横柄な態度を取ります。
なおかつ誰かに電話をかけ、
「てか、お前フザけんなよ。オレがちゃんとやれって言ったろーが!」
というように、電話先の相手を怒鳴りつけたりします。(演技です)
被験者にたいして「望ましくない人物イメージ」を作るわけです。
そしてこの場合も同じように、
A「ただ作業をする」
B「作業中に、サクラが『ジュース買ってきたんだけど、飲む?』と、ジュースをおごる」
という2パターンを作り、やはり最後に、サクラがクジを買ってくれるように頼みました。
このとき、
A「ただ作業をする」
の場合は、「サクラが普通に振る舞う」ときよりグッと承諾率は下がりました。
まぁ、イヤな人の頼みはなかなか聞きたくないもの。
当たり前ですね。
しかし、
B「ジュースをおごる」
とした場合は、
「サクラが普通に振る舞う」+「ジュースをおごる」
という場合と同じくらいの承諾率があったのです。
すなわち結論をまとめると、
「イヤな人間という印象ができると、頼みをOKしてもらえる可能性が低くなる」
しかし、
「イヤな人間という印象ができても、目の前の相手にとって嬉しい行動をすれば、普通の人がそうしたのと同じくらいOKしてもらえる可能性が上がる」
ということ。
「周りにたいする態度」なんて、「本人そのものに示す好意」に比べたら、とてもとても小さなものなのです。
◆ たとえみんなに嫌われても。
ここで、あなたの「大嫌いな芸能人」を思い描いてください。
僕でも構いません。
そもそも芸能人どころか人かどうかも怪しいですが。
想像しましたでしょうか。
さて、街中であなたがサイフを落としたとします。
このとき、偶然にも後ろを通ったその芸能人が、「落ちましたよ」と拾ってくれ、そして颯爽と去っていったとします。
さてこのとき、その芸能人の印象はどうでしょうか。
おそらく、「変わらず大嫌いなまま」という人はほとんどいないのではないでしょうか。
それどころか、「結構イイかも…!」と思えませんでしょうか。
思えなかったら心底すみません。
これこそが、人間なのです。
◆ とにかく評判よりも。
よく雑誌などを読んでいると、
「ヤ○ザっぽい男性が親切にしてくれました! ああいう人は、実はいい人なんです!」
という投稿があります。
これも、まさにこの心理。
周りの評価より何より、自分自身がどうされたか、ということが非常に重要なのです。
さらに逆に言えば、悪い評価があるからこそ、その親切が「落差」として感じて、よりインパクトが強くなるのかもしれません。
周囲の評価がどうこう…なんて気にするよりも前に、とにかくその相手に好意を渡すことが、何より大切なのです。
プレゼントでも、誉め言葉でも、あいさつでも、笑顔でも、相手を気分よくさせることなら、何でも構いません。
これは逆でも同じ。
周囲の評判がいくら良くても、本人にとってイヤなことをすれば嫌われます。
いえ、もちろん周囲の評価は高いに越したことはありません。
その場合、相手も興味を持って近づきやすくなるはずですし。
しかし今現在、評価が低かったとしても、それだけであきらめなくてもいいのです。
よくモテたいがために、
「オレはこんな仕事を成功させた」
「私はみんなにこんなに好かれてる」
なんてアピールをする人がいますが、これはまったく意味がないわけです。
「みんなの評価」を口に出す時間があったら、とにかく目の前の相手を少しでも気分よくさせたり、トクを感じさせてあげること。
これができる人間が、何より目の前の人間に好かれ、モテていくんです。
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◆ 今回のまとめ。
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○ 周囲の評価やイメージよりも、もっとずっと大切なのが、目の前の相手をどれだけ気分よくさせるか、ということ。
○ たとえ周囲の評価が悪くても、それさえうまく行けば、愛される。
◆ さいごに。
世の中にはたくさんのヒーロー・ヒロインがいます。
しかし地球上の全人口にたいして、その数はあまりに少なすぎます。
だからこそ人間は、誰もが無意識に、その評価と関係なく、
「自分だけのヒーロー」を求めるのかもしれません。
全人類の評判なんて、関係ないんです。
ただ、目の前の人が望んでいる言葉を伝えられる人こそが、もっとも愛されることになるんですよ。
引用fromゆうきゆう先生の「セクシー心理学」
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